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インタビュー

【PDCインタビュー】医療現場のリアルな声から生まれた変革への情熱(前編)

公開日時:2025/6/3 8:47:38

【PDCインタビュー】医療現場のリアルな声から生まれた変革への情熱(前編)

「もっとスムーズに情報共有ができれば、医療従事者の負担も減り、患者さんにとってもより安全で質の高い医療を提供できるのではないか」

今回ご紹介するのは、PDCに参加し、医療現場が抱える課題解決に情熱を燃やす医師、東 珠莉(あずま じゅり)さんです。現役医師として多忙な日々を送る傍ら、医療従事者と患者、双方の負担を軽減し、より質の高い医療を実現するための情報ツール開発に取り組んでいます。PDCでの内省を経て、彼女の想いはどのように事業へと昇華されたのでしょうか。その情熱の源泉と、目指す未来について伺いました。

■Mission / Vision / Value

  • Mission:命を救う全ての瞬間を見える化する。
  • Vision:全ての医療者が本来の仕事に集中できて、患者さんの情報が迷子にならない世界を目指す。
  • Value:医療現場を大切にし、医療のコミュニケーションや物事を現場視点で考え、プロジェクトを改善していく。

■自己紹介をお願いします

改めまして、亀田総合病院の初期研修医をしています、東 珠莉(あずま じゅり)です。 普段は医師として患者さんと向き合っています。

実は私、もともと写真がすごく好きなんです。 一時期は夜景や雨のシーンを専門に撮影し、写真展を開いたこともありました。 SNSアカウントも自分の中で大きく成長させることができて、その経験から、自分の持っているものを最大限に活かせることや、何かにハマると深く追求できる自分の特性に気づきました。 「自分にしかできないことをしたい」という想いはずっと持っていて、医師免許を持ちながらも、他のスキルと組み合わせて自分だけの価値を生み出したいと考えています。

■なぜPDCに応募しようと思ったのですか?

起業家プログラムに参加したのはPDCが初めてです。 知り合いの起業家医師の方が情報発信しているのを見て、このプログラムを知りました。

世の中にたくさんプログラムがある中でPDCを選んだのは、まず東京都の事業として採択されているという信頼感があったからです。 また、当時地方に住んでいた私にとって、オンラインで気軽に参加できるという点も大きな魅力でした。 起業プログラムというと、お金がかかったり、対面参加が必須だったりするものも多いと思いますが、PDCは様々な制約がある中でも参加しやすかったんです。 プログラムの具体的な中身までは詳しく知りませんでしたが、紹介してくれた先生が他のプログラムと比較しても強く薦めてくれたので、「プロから見ても良いものなのだろう」と感じ、申し込みました。

■PDCに参加して、自身にどんな変化や成長がありましたか?

PDCに参加して、特に最初の内省プログラムでは、自分のことを深く考える時間を持てました。 正直なところ、考えれば考えるほど「これが本当にやりたいことなのか?」と分からなくなる瞬間もありました。 これまで「これだ!」と信じていたものが、実は自分にとって辛いことだったのかもしれない、と感じたりもしました。

人生をかけてやりたいことなんて、すぐに見つかるものではないのかもしれません。それでも、目の前のことや少しでも興味があることに対して積極的にアクションを起こすことの大切さを、このプログラムを通じて改めて感じました。

実は、PDCに最初応募した時は、睡眠に関する事業を考えていたんです。 でも、プログラムを進める中で、より現実的に、そして自分の強みを活かせる事業は何かと考えるようになりました。医療業界の知識や経験を活かし、かつ社会的なニーズも高いBtoBのビジネスモデルの方が、今の自分には合っているのではないか、と。 色々と自分の持っているもの、社会で求められているニーズを考え抜いた末に、今の事業アイデアにたどり着きました。

■現在、どんな事業を考えていますか?

私が今考えている事業は、医療従事者、特に看護師さんの業務負担を軽減するための情報ツール開発です。 具体的には、現在手書きで行われていることが多い患者さんの経過記録を電子化することで、看護師さんだけでなく、医師や他の医療従事者も患者さんの状態を一目で把握できるようにするものです。

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