「子どもの成長って、本当に面白いんです」
明治大学商学部に在籍し、サッカーコーチとしても活動する後藤悠斗 。彼は「Passion Driven Changers (PDC)」での3ヶ月に及ぶ「内省」を経て、アナログ知育玩具の温もりとデジタル技術を融合させ、子どもの「遊び」の成長を可視化する事業に辿り着きました 。「子どもの成長が見えず不安を感じる保護者の道しるべになりたい」。サッカー指導の現場で見た保護者の葛藤と、自らが学ぶモンテッソーリ教育への情熱を原動力に、遊びを「学び」へと変える新しい教育の形を追求しています。
明治大学商学部商学科 後藤 悠斗 (ごとう ゆうと)
■Mission / Vision / Value
- Mission:子どもの成長や学びが見えず不安を抱える保護者や保育者の課題を解決すること
- Vision:アナログな遊びとデジタル技術を組み合わせ、遊びを評価ではなく理解することが可能になる世界を実現する
- Value:サッカーコーチの経験から、子どもの成長過程を教育全体で伝え、意欲を育むこと
■自己紹介をお願いします
明治大学商学部の4年生、後藤悠斗です。大学ではフットボール部に所属し、全国大会出場を目指して泥臭く練習に励んできました。この1年間は特にモンテッソーリ教育などの教育理論に強い関心を持ち、専門的に学んでいます。また、知育玩具が大好きで、自分でも数多く所有しているのが自慢です。
■なぜPDCに応募しようと思ったのですか?
元々起業を考えていましたが、何を成すべきかが漠然としていました。PDCの「内省」を通じて自分を深く見つめ直すプロセスに魅力を感じ、新しい自分や進むべき道を見つけられるのではないかと期待して応募しました。
■PDCに参加して、自身にどんな変化や成長がありましたか?
事業化の圧倒的な難しさに直面し、正直、途中で諦めそうになったこともあります。しかし、メンターの方々との対話を通じて「とりあえずやってみる」という姿勢や、未熟でもアウトプットを出し続ける力が養われました。お金に関する講座で自分の事業案をぶつけ、前進するための具体的なヒントをいただけたことも大きな成功体験です。
■現在、どんな事業を考えていますか?
アナログの知育玩具とデジタルアプリを組み合わせた知育事業です。教育理論や発達心理学に基づいた玩具で子どもが遊ぶ様子を、AIが「翻訳」して保護者にフィードバックします。デジタルを「子どもに触れさせるもの」ではなく、大人が「子どもを理解するためのツール」として活用するのが特徴です。まずは人手不足の保育施設から展開し、家庭へと広げていきたいと考えています。
■なぜ、その事業をやりたいのですか?
サッカーコーチとして保護者の方々と話す中で、「今、この子に何をさせればいいのかわからない」という深い不安を耳にしてきました。選択肢が多すぎる現代だからこそ、現場で成長を見届けている私と、それを可視化できずに悩む保護者のギャップを埋めたい。親が子育てをする上での確かな「道しるべ」を作りたいという使命感からこの事業を志しました。
■今の価値観に繋がる原体験は何ですか?
私自身、子どもの頃をもっと「正解のない問い」に積極的に取り組める環境で過ごしたかったという思いがあります。幼児にとって遊びは「仕事」そのものであり、手先の器用さや思考力など、数値化できない本質的な成長が詰まっています。内省を通じて、私はこの「遊びの中の学び」を救い出し、肯定したいのだと気づきました。遊びを通じて成長を可視化し、それを保護者が伝えることで、子どもの自己肯定感が向上するサイクルを作りたいのです。
■事業を通じて、どんなビジョンを実現したいですか?
現代の幼児教育を代表する教材メーカーになり、世界中の子どもの学びを支える存在になりたいです。特にこだわっているのは、あえて「評価」という言葉を使わず「翻訳」や「可視化」と呼ぶことです。評価という決めつけを避け、保護者が子どもの変化に気づくための「アシスト」をしたい。AI倫理を研究してきた私だからこそ、AIに振り回されず、人間が人間をより深く理解するためにテクノロジーを使いこなす世界を目指しています。
■事業を加速させるために、どんなモノやヒトが必要ですか?
現在はプロトタイプを開発している段階です。事業を加速させるために、AIやICTの専門知識を持つエンジニアの方、教育的知見からフィードバックをいただける教育分野の専門家や保育関係者の方、そしてハードウェア製作のノウハウを持つ方との繋がりを切望しています。